「心の豊かさ」がなくなってきていると思わずにはいられません。

世の中はいま、何でも手に入る時代になりました。蛇口をひねれば暖かいお湯が出ますし、冷蔵庫を開ければ冷たい飲み物が入っています。 
豊かな社会となりましたね。

でも一つ考えてみてください。「真の豊かさ」とは何でしょう?
真の豊かさには「物の豊かさ」と「心の豊かさ」があると思います。そしてこれは片方だけあれば良いものでしょうか。


核家族化が進み、一人暮らしの高齢者が増えました。2010年には高齢者の
約20%が一人暮らし、という統計が出ています。
なんと5人に一人が一人暮らしという計算です。

一人暮らしの若い方なら、仕事に出たり、友達と遊びにいったりとそれなりに楽しく暮らせるかもしれません。
しかし、年をとり友達もあまりいなくなってしまったという方はどうでしょうか。
ましてや、体が思うように動かなくなった方なら、どこに行くこともできません。
今日も、ひとりでさみしさに耐えている方がどこかにいらっしゃるのです。



 
 
 一人暮らしの要介護者の方に、「ヘルパーさんが来るのを楽しみにしている」というお話をよく聞きます。
普段から外出ができない要介護者の方からすればヘルパーさんは唯一の社会とのつながりです。顔なじみの大好きなヘルパーさん、今日は座って話をしようよ、と誘いたくなる気持ちもわかりますね。
でもヘルパーさんは、うれしいのだけれど困ってしまうのです。
ヘルパーは、家事援助、身体介護とその方のために組んだ目的のためにお宅を訪問しており、時間内にこなさなければいけません。もちろん余った時間などは組まれていないので、利用者さんと座って話をしては、与えられた仕事をこなすことができなくなるのです。
これは働くヘルパーさん達からもよく聞かれます。「利用者さんがさみしくしていて、話を聞いてあげたいのだけれど時間がない」「ちょっと話を聞いただけで次のお宅に行かなければいけなかった」利用者さんの家で話を聞きすぎて会社から怒られた経験のあるヘルパーさんもいるようです。



 
 傾聴講座を受講されたかたに「受講のきっかけ」をお聞きするのですが「親の介護をきっかけに」というかたが数多くいらっしゃいます。
「介護に必死で余裕がなく、親の話を聞いてあげられなかった」「親はもう亡くなったが、これでよかったのかという想いが残っている」そういう話を聞くたび、胸が詰まる思いがします。そしてそういう思いを胸に受講されたことにとても尊敬の念を感じます。
あなたのちょっとした勇気が、今もどこかでさみしくしている誰かの心に明かりを灯すことができます。

傾聴連絡会へのお問い合わせを、心よりお待ちしております。

 

   当団体では正、準会員と2段階の会員制度を設けています。
他団体の傾聴講座を受講した方、現在傾聴活動を行っている方は
まず準会員として登録させていただきます。
その後当団体指定の傾聴講座を受けていただき、
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